2006年度グッドデザイン賞 平成18年度住宅建築奨励賞
所在地 | 東京都世田谷区松原1丁目 |
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設計 | 菊地宏建築設計事務所 |
構造・総戸数 | 木造2階建て 2戸 |
竣工年 | 2005年9月改装 |
間取り | 1R |
敷地面積 | 66.00m2(20.00坪) |
延床面積 | 68.13m2(20.65坪) |
所在地 | 東京都世田谷区松原1丁目 |
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設計 | 菊地宏建築設計事務所 |
構造・総戸数 | 木造2階建て 2戸 |
竣工年 | 2005年9月改装 |
間取り | 1R |
敷地面積 | 66.00m2(20.00坪) |
延床面積 | 68.13m2(20.65坪) |
1972 東京生まれ
1998 東京理科大学大学院工学研究科 建築学専攻修士課程修了
1998-99 妹島和世建築設計事務所勤務
2000-04 ヘルツォーク&ド・ムーロン 建築設計事務所勤務 (スイス、バーゼル)
2004- 菊地宏建築設計事務所設立
築40年程の木造の一軒家をリノベーションし長屋形式の二住戸の賃貸に変えるプロジェクトである。 新築と大きく違うのは、すでにそこに建物があること。そしてその建物は、もちろんかなり傷んでいるし、空間的にも決してうまくいっているとはいえない。だからといってそれに可能性がないわけではないし、きちんと調整してあげれば魅力的なものになる。 まず行ったのは、空間の確保。小割されていた部屋をまとめ大きくした。空間の気積が大きくなったことから、光量の調整作業も必要となった。北側にまったく窓を持たないこの建物は息苦しく暗かった。まず、二階の北側外壁に窓を開けた。うそのように淀んでいた空気が消えた。空間が劇的に変化したし、大きな空間を十分照らすだけの安定した光を得ることができた。また二階南側の既存開口部は大きすぎたので、一部隠蔽した。一階においては、暗い窓はより暗さを呼ぶことから隠蔽。その代わり、北側の窓を集合させ大きな開口とした。同じ窓面積でも形を整理するだけで随分その明るさは違った。外壁は、エンジ色とした。ガラスに映りこむ明るい緑と外壁のエンジ色が境界で衝突しそれぞれの色を強く高めあう。